◇もしかすると「世界記録」かもしれない
これはおそらく、日本記録ではあるまいか。いや、もしかすると世界記録かもしれない。
皐月賞(4月15日)に出走したメイショウカドマツ(牡3歳)である。
この馬、皐月賞を終えて計10戦、ことごとく騎手が違っているのだ。
騎手 生年月日
石橋 脩 84・4・3
国分 恭介 90・12・27
福永 祐一 76・12・9
岩田 康誠 74・3・12
秋山真一郎 79・2・9
佐藤 哲三 70・9・17
中舘 英二 65・7・22
藤岡 佑介 86・3・17
武 幸四郎 78・11・3
藤岡 康太 88・12・19
これがその10人を、騎乗順に列記したものなのだが、1965年生まれ(中舘英二)から1990年生まれ(国分恭介)まで年齢もバラバラ。星座もまたバラバラである。
欧米には、妻を3月生まれの男に寝とられたので、3月生まれの騎手だけは自分の持ち馬に騎乗させないオーナー、あるいは相性がいいと言って双子座の騎手しか乗せないオーナーがいたりするのだが、メイショウカドマツの10戦すべて違う騎手という事態は、いかにしてもたらされたのか。
戦歴を見ていて気がつくのは、メイショウカドマツがすでに阪神、京都、中山、新潟、小倉と、5カ所の競馬場でレースをしていること。いろんなところを渡り歩いているので、前に乗ってもらった騎手が今回ここにはいない--というケースが多いのだろう。
それに関西馬ながら関東で5戦もしているので、コンビを組んだ経験のある騎手が、今回関東には来ていない--というケースも多いに違いない。
そんなことが重なって、10戦すべて違う騎手という事態になってしまったのではないだろうか。それにこの馬が、10戦中6戦で逃げている、積極的で素直な先行馬なので、「乗りにくい馬ではありませんから」と、初めての騎手にも頼みやすいのだと思う。
事実、メイショウカドマツは皐月賞で、ゼロスの大逃げでハナを切れなかったにもかかわらず、2番手に上手に折り合い、11番人気で8着に粘り切っている。
一方、今週29日(祝)に行われる春の天皇賞は、前走で乗っていた騎手が、引きつづき乗っていたという馬が、圧倒的に強いレース。1975(昭和50)年から昨年までの38回で、じつに32回は、乗り替わりではなかった馬が勝っている。乗り替わりで勝った馬でも、まったくの初コンビだった馬は、イナリワン(武豊)、イングランディーレ(横山典)、ジャガーメイル(ウィリアムズ)の3頭だけである。やはり、3200メートルの長丁場である春の天皇賞を勝つためには、コンビを組んだ経験がモノをいうということなのだろう。
今回の天皇賞で、デビュー以来ずっと同じコンビというのは、オルフェーヴル(池添)、ヒルノダムール(藤田)、メイショウウズシオ(飯田)の3頭だ。
これはおそらく、日本記録ではあるまいか。いや、もしかすると世界記録かもしれない。
皐月賞(4月15日)に出走したメイショウカドマツ(牡3歳)である。
この馬、皐月賞を終えて計10戦、ことごとく騎手が違っているのだ。
騎手 生年月日
石橋 脩 84・4・3
国分 恭介 90・12・27
福永 祐一 76・12・9
岩田 康誠 74・3・12
秋山真一郎 79・2・9
佐藤 哲三 70・9・17
中舘 英二 65・7・22
藤岡 佑介 86・3・17
武 幸四郎 78・11・3
藤岡 康太 88・12・19
これがその10人を、騎乗順に列記したものなのだが、1965年生まれ(中舘英二)から1990年生まれ(国分恭介)まで年齢もバラバラ。星座もまたバラバラである。
欧米には、妻を3月生まれの男に寝とられたので、3月生まれの騎手だけは自分の持ち馬に騎乗させないオーナー、あるいは相性がいいと言って双子座の騎手しか乗せないオーナーがいたりするのだが、メイショウカドマツの10戦すべて違う騎手という事態は、いかにしてもたらされたのか。
戦歴を見ていて気がつくのは、メイショウカドマツがすでに阪神、京都、中山、新潟、小倉と、5カ所の競馬場でレースをしていること。いろんなところを渡り歩いているので、前に乗ってもらった騎手が今回ここにはいない--というケースが多いのだろう。
それに関西馬ながら関東で5戦もしているので、コンビを組んだ経験のある騎手が、今回関東には来ていない--というケースも多いに違いない。
そんなことが重なって、10戦すべて違う騎手という事態になってしまったのではないだろうか。それにこの馬が、10戦中6戦で逃げている、積極的で素直な先行馬なので、「乗りにくい馬ではありませんから」と、初めての騎手にも頼みやすいのだと思う。
事実、メイショウカドマツは皐月賞で、ゼロスの大逃げでハナを切れなかったにもかかわらず、2番手に上手に折り合い、11番人気で8着に粘り切っている。
一方、今週29日(祝)に行われる春の天皇賞は、前走で乗っていた騎手が、引きつづき乗っていたという馬が、圧倒的に強いレース。1975(昭和50)年から昨年までの38回で、じつに32回は、乗り替わりではなかった馬が勝っている。乗り替わりで勝った馬でも、まったくの初コンビだった馬は、イナリワン(武豊)、イングランディーレ(横山典)、ジャガーメイル(ウィリアムズ)の3頭だけである。やはり、3200メートルの長丁場である春の天皇賞を勝つためには、コンビを組んだ経験がモノをいうということなのだろう。
今回の天皇賞で、デビュー以来ずっと同じコンビというのは、オルフェーヴル(池添)、ヒルノダムール(藤田)、メイショウウズシオ(飯田)の3頭だ。
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